中外製薬、次世代抗体薬の臨床試験開始
中外製薬は、独自の抗体工学技術を応用した次世代抗体医薬の臨床試験(治験)を開始した。抗IL‐6受容体抗体「アクテムラ」に適用したもので、開発コードは「SA237」。動物実験でアクテムラより効果を約4倍以上持続できることを確認しており、抗体薬の投与間隔を長くしたり用量を減らしたりできる。同技術が適用可能な抗体に使用し、他社との差別化や抗体薬の普及につなげる。従来の抗体は標的抗原と1度しか結合できないが、新技術を適用すると結合と解離を何度も繰り返せる。抗体が血液中で抗原と結合し細胞内器官のエンドソームに取り込まれると、同器官内の酸性pH環境によって抗原が解離し、抗体だけが細胞外にリサイクルされて血液中で再び抗原と結合するという仕組みだ。