三菱電機、SiCデバイスで電力変換効率98%実証
三菱電機は20日、炭化ケイ素(SiC)デバイスを適用した定格1200ボルト/75アンペアのパワーモジュールを開発、出力5キロワットの太陽光発電システム向けパワーコンディショナーで国内最高の電力変換効率98・0%を実証したと発表した。従来のシリコン(Si)に比べ、低損失化や高パワー密度化、高耐圧・大容量化が得られることから、家電から鉄道車両までの広範囲な分野でSiCデバイスの適応を狙う。3年をめどに各種産業分野で同デバイスを用いた製品化を目指す方針だ。 同社は2009年2月、SiC-MOSFETのインバーター動作実証で11キロワットインバーターの動作損失を70%減少させたほか、同11月には20キロワットインバーターで電力損失90%低減を実証するなど、SiCデバイスを用いた要素技術開発を公表。10年8月にはSiCダイオードを搭載したエアコンを製品化するなど、現在はSiCデバイスを使用した個別機器の開発に注力している。