奇美実業、台湾・中国でPMMA各8万トン増設
【シンガポール支局】台湾・奇美実業は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を台湾と中国で増産する。発光ダイオード(LED)を搭載した液晶テレビ向け導光板用途への供給がひっ迫していることから、台湾・中国でそれぞれ年8万トン設備を今年第2四半期までに増設し、グループ全体の生産能力を世界最大の43万トンに引き上げる。LED搭載液晶テレビの導光板用途は、住友化学などの日系企業やエボニック インダストリーズといった欧米企業が高いシェアを持ち、各社とも増産に動いている。ただ、それでも供給が追い付かないとみて、同社などアジア勢も同用途において攻勢をかける構えだ。韓国サムスン電子が2009年、液晶テレビのバックライト方式を直下型からLED搭載のエッジライト方式に変更した新液晶テレビを投入し、その後、他社も追随したことによって一気に需要が拡大した。エッジライト方式により液晶テレビの薄型・軽量化を実現したもの。液晶ディスプレイの生産基地である中国、台湾向けではPMMA・同シートの需要が拡大の一途をたどっている。