水産庁、廃FRP船の魚礁再利用で実証試験
農林水産省水産庁は、来年度から3カ年計画で廃FRP(繊維強化プラスチック)船を漁礁へ再利用するための実証事業に着手する。廃FRP船を解体し、コンクリートや鉄などと組み合わせて漁礁に再利用するという試み。離島などにおける地域完結型のリサイクルシステムの構築を目指す。来年度予算概算要求で新規に3000万円を盛り込んでいる。FRP船は高強度で破砕が困難といった物理的特性から廃棄時の処理が難しい。全国に広く薄く分布し収集しにくい事情もある。そうした要因から不法投棄や放置船の数は年々増加し、社会問題化している。年間およそ5000隻が登録抹消され、このうち解体に回されるのは1500-1800隻とみられる。1970年の1万6000隻をピークに60年代後半から70年代に大量製造された。これらが耐用年数を迎えていることから、廃棄船の数は今後、さらに拡大すると予想されている。