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2014年10月31日 前へ 前へ次へ 次へ

ソフランウイズ 大賀隆史社長に聞く

ソフランウイズ社長[1].JPGウレタン断熱材でタイ進出
日本式営業提案に挑戦

 東洋ゴム工業系列で断熱材事業を営むソフランウイズ。東洋ゴムグループとしては50年以上前から硬質ウレタン系断熱材事業を手掛けており、その流れをくむ企業として硬質ウレタン原液販売では国内トップシェアを誇る。来年には断熱材事業で初の海外拠点となるタイのトーヨー・ソフランウイズ・タイランドの工場が稼働、海外市場へ本格的に打って出る。大賀隆史社長は「かゆいところに手が届く日本式の営業提案で、海外市場を開拓していく」と意欲を語る。

-タイ進出を決めました。
「東洋ゴムグループとして初の海外断熱材製造拠点となる。3年前から市場調査を進めており、日本から製品を送って顧客に性能を評価してもらっている。タイではパネルも原液販売も両方手掛けるが、まずパネルを先行する」
-タイでの販売計画について。
「すでに当社製品の販売先にめどをつけている。ただ、2016年度に掲げる売上高9億円という目標を達成するには、今みえている顧客だけでは足りないので、さらに市場を深掘りするとともに、周辺国を含めて販路を拡大していく」
-目指す市場は。
「一般住宅用ではなく、産業用途になる。当社は農畜産施設の壁や天井を断熱する金属複合パネル『ガルダン』において日本で長年の実績を持つ。この強みを生かして東南アジアの市場に高性能、高品質の断熱材を普及させていく。日本では空調を効かせるのが当たり前の分野でも、東南アジアでは扇風機を回すだけのところが多い。しかし、今後はタイやベトナムでも省エネ化や食品の衛生面から建築物の断熱性能向上やコールドチェーンの普及ニーズが高まってくる。また、当社の顧客の工場では以前、繊維系断熱材を入れたところ施工に問題があり機能を発揮できないケースがあり、信頼性の高いウレタンパネルが採用されることになった」
-タイでの原液販売は。
「おおむね日本と同じような業種だが、冷蔵庫分野はすでに原料から保有する大手メーカーが市場を抑えているので、それ以外が対象になり、建材分野などではすでに数社に評価されている。タイではウレタンの発泡剤として主に141bが使われているが、年末までに使用禁止になる。そのときにシクロペンタンになるか水発泡になるかだが、ペンタンは設備投資が必要になり、水発泡の技術を持つ当社にビジネスチャンスがある」
-競合に対する強みは。
「当社の提案は顧客のニーズを聞き取り、そのニーズに見合う原液、設備、製法ノウハウをトータルでコーディネートする。顧客の作りたいものに商品設計からかかわって、原液は当社が調合して納める。こういうスタイルはこれまで日本以外になかった。どこまで海外の顧客に要求されるかは分からないが、かゆいところに手が届くようなやり方は、海外では恐らく新しい挑戦になる」
-日本での注力テーマは。
「1つは環境にやさしい発泡剤HFO(ハイドロフルオロオレフィン)の普及拡大だ。高い断熱性能と低い温暖化係数を併せ持つものであり、業界シェアの高い当社が率先して展開していく。新規商材である戸建住宅用硬質ウレタンフォーム断熱材『アイタス』の拡販にも力を入れる。現在、東日本でしか生産していないが、西日本でも高く評価する顧客がおり、生産拠点をどうするか悩みの種だ」(関口裕介)
(了)


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