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旭化成せんい 草壁亮太郎取締役執行役員に聞く
旭化成せんいは、キュプラ繊維「ベンベルグ」、ナイロン66「レオナ」、スパンデックス「ロイカ」、不織布を事業領域とし、研究開発では「環境」と「メディカルケア」をテーマにナノ微粒子など繊維の枠にとどまらない幅広い視点で新事業の創出に取り組む。研究開発や製造部門を管掌する草壁亮太郎取締役執行役員は研究開発活動で最も重視する点を「これまでにない価値観をいかに創出するかに尽きる」と強調する。
-開発の方向性について。
「既存事業においてはコストと品質、差別性を同時に成り立たせること。そのためには革新的なプロセス開発も必要になる。社内だけにとどまらず、アパレルメーカーやおむつメーカーなど最終製品メーカーと協業しながら顧客に実感してもらえる新たな価値の創造に取り組んでいる。衣料関係ではどういう織りや編みの組織なら涼しく、心地よく感じるかについて研究しており、コンプレッションウエアでも着用者の筋肉酸素量を測定し、どういう構造が最も疲労感をなくせるかをデータで示している。当社は糸メーカーだが、実際には最終商品まで作る技術を持って開発している。産業用途でも同様で、最終製品まで見据えながら、当社からこれまでにない機能、価値を提案していけるかがポイントとなる」
-新規研究開発テーマの考え方について。
「新たな事業の芽を生み出すため、私が現職に着任して以降、メディカルケア事業領域と環境事業領域を重点テーマに設定している。これは旭化成グループの目指す方向である「環境・エネルギー」「住・くらし」「ヘルスケア」とも合致している。ベンベルグの原液を用いたナノ微粒子では、いくつかのテーマが進展している。ベンベルグ自体、未利用繊維を活用した環境にやさしい製品だが、それをフィルター分野などでさらに環境貢献できるような用途を探索中だ。診断キット向けにも高く評価されており、顧客の商品化まであと一歩の段階まできている。ポリケトン微粒子やセルロースナノファイバーを使用した膜も面白いテーマがみえてきた」
-グループ会社間の連携について。
「全社の研究連携会議などを通してテーマを共有化している。旭化成ケミカルズとはレオナ繊維とガラス繊維の混繊糸を織物にした熱プレス用の成形材料を開発している。既存材料に比べて賦形性が格段に上がり、織り方次第で強度も高まる。糸や織り、編みの技術は当社が持つが、樹脂成形のノウハウは旭化成ケミカルズが強い。両社の強みを持ち寄って自動車部材などの用途を掘り起こしていきたい。これも燃費改善の観点で、環境領域に入るテーマだ。現状は当社のレオナ繊維を用いているが、技術が生きるなら当社にない繊維を使うこともあり得る」
(関口裕介、中村幸岳)