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米ファースト・ソーラー 太陽電池で相次ぎ新技術
化合物系 新元素を添加 モジュール効率19%
【米オハイオ州ペリーズバーグ=加藤木学】ファースト・ソーラーは2016年末をめどに、カドミウム・テルル(CdTe)薄膜太陽電池(PV)モジュールの変換効率を現状比2ポイント増の19%に引き上げる。製造工程時、新たな元素を加えることで、より多くの太陽光を吸収する構造に改善する。15年からペリーズバーグ工場内の研究開発施設で新元素を用いた開発体制を本格化する方針だ。製造プロセスの見直しや組成の最適化などを通し、シリコン単結晶PV並みの性能を実現させる。また、開発中のn型シリコン単結晶タイプのPVについて、14年第4四半期(10〜12月)内での市場投入を決めた。現地時間22日、ラフィ・ガラベディアン最高技術責任者(CTO)が明かした。
ファースト・ソーラーが製造するCdTe薄膜PVは、ガラスにカドミウムとテルルを蒸着させて製造する。CdTe発電層の厚さはおよそ3マイクロメートル。一般的なシリコン結晶系PVはシリコン精製からPVモジュールまで3日間の時間を要するが、同社のCdTe薄膜PVは約2・5時間で製造が可能。製造コストも1ワットあたり50セント台を実現している。
ガラベディアンCTOは、「CdTe薄膜PVは、性能改善の余地が多く残されている」と語る。現在、同社のPVモジュールの変換効率は同PVとしては世界最高の17・0%を達成しているが、「将来的には単結晶タイプと同等レベルにまで変換効率を引き上げる」と強調。年間で約1億3000万ドルを研究開発に投じると語った。
性能向上については、16年末のモジュール変換効率19%に向けて、2段階のデバイス改善を行う考えを示している。15年では製造時に新たな元素の導入をラボレベルで開始し、同元素の効果で太陽光の収集率を増大させる意向を示す。バンドギャップ値をPVに最適な1・5電子ボルト近辺の値に最適化させる考えだ。また、16年には新たな製造機器の導入も計画するなど、「CdTe製造のコア技術を軸に、絶え間ない革新を続ける」とする。
さらに、CdTe薄膜PVに続く製品として、シリコン単結晶PVの年内投入を決定した。新PVは買収したテトラサンの技術を用いて製造、マレーシアで100メガワットの1ラインを構築し、量産化へ向けた体制を整えた。n型の6インチセルを搭載し、出力は300ワットを予定する。
ガラベディアンCTOは新たに展開するシリコン系PVについて「高い発電量を求める日本市場は重要なマーケットの一つ」と強調。今後は、「両面受光タイプのPV生産の検討も始める」考えを明らかにするなど、市場の求める高発電ニーズを具現化していく方針を示した。
ファースト・ソーラーは世界2位のモジュール出荷量を誇るPV大手。今後は市場の拡大を見越し、生産拠点の増強を検討している。ペリーズバーグと主力工場のマレーシア拠点を合わせ、現状の年産能力は1・8ギガワット。自社で展開する大規模な太陽光発電所建設の拡大などにともない、年には3・5〜4・3ギガワットまでの拡張を計画している。
【写真説明】
上・ラフィ・ガラベディアンCTO
下・ファースト・ソーラーのペリーズバーグ工場は研究開発の機能も有している