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日本の顧客企業の国際展開に注目する欧米化学
欧米化学企業による何度目かの日本ブームと言ってよいのではないか。市場としての日本に着目し、経営資源を投入するという動きが大半だったが、中身が変わってきている▼欧米化学企業が注目しているのは、日本の顧客だ。それはこれまでと変わらない。しかし、以前は日本で製品を買ってもらう相手としてだった。その部分に変化が起きている。日本で製品が売れればそれに越したことはないが、日本市場の成熟化と競合他社との競争を乗り越えて利益を出すのは容易ではない▼一方、自動車など日本企業が世界のリーダーになっている産業では、海外に企業成長を求める動きが一段と加速している。グローバルリーチ。欧米有力企業がこれまで進めてきた世界での拠点配置が、その顧客の動きとシンクロする。「買うことを決める人と実際に買う人が住む国は違う」(米大手エンプラ企業)という現実を背景に、買うことを決める人へのアプローチが強まっている▼実際に売る製品は、その顧客が持つ海外プラントに、最もコスト競争力ある製品を供給できるところで生産する。その考え方に基づき、日本に新たな技術拠点を置く動きが活発化している。日本でスペックインして、海外で製品を供給する際の評価制度の検討、導入も進んでいる。グローバル競争は足元で起きている。