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第一三共 ゴームリー研究開発本部長に聞く
「多様性からイノベーションを」
社内ベンチャーで創薬強化 17年までにIND目指す
第一三共は昨年、社内ベンチャー的な研究組織「ベンチャーサイエンスラボラトリー(VSL)」を新設し、従来とは異なるアプローチの創薬強化策に取り組み始めた。研究組織を少人数制のチームに分けた社内ベンチャー体制を導入している製薬会社は少なくないが、同社のグレン・ゴームリー研究開発本部長によると、他社のそうした組織とは趣旨が異なるという。ゴームリー氏にVSLを生かした第一三共の創薬戦略について聞いた。
-VSLはどのような考え方で設けたのですか
「他社がやっているようなベンチャー的組織とは認識が違う。バイオテックはお金よりもまずイノベーションがあり、それを評価したスポンサーがお金を出して開発が続けられるという構図があるが、その認識を変えたいという考えからVSLを立ち上げた。バイオテックのようなカンパニーを、文字通り第一三共の壁の中に作った。品川の研究所の外に置いてはという社内意見もあったが、『お互いに何かを学び合えること』が必要なので社内に設けた」
-具体的な組織体制は。これまでの社内研究とどう違いますか
「VSLに所属する社員は現在28人。サイエンスからビジネスまでを一貫して把握し、ビジネスデベロップメントを統括できる人物をトップに置き、彼らの裁量で合成系と生物系の研究者を集めた。第一三共にとっての価値を生み出せることと、アカデミアなどとの連携があることを条件に『この予算を君の好きなようにして良いよ』と話している。いまの社内研究で10倍以上の人数をかけているプロジェクトでも、VSLならパートナシップを生かすことで少人数でできるかもしれないと期待している」
-VSLとしての事業評価はどう行いますか
「2017年までに1個以上のIND(新薬の臨床試験実施届)を出すことが目標。第一三共の5カ年中期経営計画(13?17年度)で研究開発(R&D)の生産性向上を目標の一つに掲げており、より少ない予算でアウトプットすることに挑戦する。毎年の評価はあるが、短期的な成果を求めるのではなく、長期的なプレッシャーとして成果を期待する」
-カリフォルニア大学サンフランシスコ校神経変性疾患研究所との共同研究契約を先ごろ発表しました
「世界トップの大学が、ファイザーでもメルクでもなく、我々を選んでくれたのは、ウィン-ウィンのフィロソフィーが両者にあったからだと信じている。お互いどんなことを提供し合えるかを重視してパートナーを探している。パートナーはVSLの戦略にとって非常に重要なもの。一つの提携で派生的に生まれる人脈が次につながる。最初が成功すれば、2番目以降の成功確率も高くなる」
-印ランバクシー・ラボラトリーズを実質的に売却したことで、事業戦略の見直しが必要になっています。新薬事業を強化するためにVSLも規模を拡大する必要は
「第一三共は常にイノベーションを追求している。ファーストインクラスであることが最重要事項。この考え方は一貫して変わらない。VSLに投じる予算や人材の大幅な拡充は考えていない。イノベーションは小さなサイエンスから生まれるものだと思っている。VSLが社内でそれを実現できることを示したい」
-グループではプレキシコン、U3ファーマなどほかにも研究開発の子会社はあります。各社間の連携は
「プレキシコンやU3と共有できるところはあるが、イノベーションに一つの基準を作ることを目指しているわけではない。それぞれのユニークな、独自の考え方を尊重したい。考え方をダイバーシファイ(多様化)することで、イノベーションもダイバーシファイできる。こういう多様化がイノベーションにつながる」
「M&Aでは『ハーモナイゼーション』を掲げて人材的、事業的に本社に吸収されることが多いが、私はM&Aではハーモナイゼーションよりもダイバーシティが重要だと思っている」
(赤羽環希)