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自動車部材 飛躍の好機 「エコカーを支える」11 燃料電池(上)
ハイブリッド技術を結集
"普通のクルマ"へ第一歩
"究極のクルマ"、始動-。トヨタ自動車が2014年度内に、日本市場で燃料電池車(FCV)の一般販売を開始する。開発に要した期間は20年以上。当初は1億円以上と噂された販売価格は高級セダン車並みの700万円台となる見込みだ。性能と価格の両立にめどをつけ、他社に先駆けFCVの市場投入にこぎつけた背景には、トヨタの"ハイブリッド技術"が存在する。
「チャレンジはトヨタのDNA。次の時代を創るため、お客さまに新たな価値を提案する」。6月25日、都内で行われたFCVの発表会場。「究極のエコカー」と表現し、他社に先駆け投入を宣言した加藤光久副社長だが、その先を見据えて「FCVを普通のクルマにするための、新たな始まりだ」と強調した。発言の背景には、ハイブリッド車(HV)を累計で600万台販売し"普通のクルマ"にさせた自負が込められている。
*広義では「HV」
同社の「プリウス」に代表されるHVは、エンジンと電気モーターなど異なる動力源を搭載する自動車だ。ブレーキをかけた際に生じる運動エネルギーを電気エネルギーとして回収し、加速時に利用。モーターを駆動させる2次電池はニッケル水素電池やリチウムイオン2次電池(LiB)を使用する。燃料電池のほか2次電池も搭載するFCVも、「広義の意味ではHV」(小木曽聡常務役員)となる。
*将来的にLiB
FCVの開発には、同社がコアテクノロジーと位置付けるハイブリッド技術を応用展開する。700万円台の価格は、HVと使用部材を共有することで低価格化を実現させる方針だ。トヨタ自身、FCVの詳細は明らかにしていないものの、搭載する2次電池は「コスト面などの問題から、当面はニッケル水素電池がメインになるだろう」(LiB部材メーカー幹部)。ただ、「将来的にはLiBに置き換わる」との考え方が一般的だ。
「内製化にこだわる」(加藤副社長)という燃料電池は、水素の満充填で700キロメートルの走行が可能。出力密度は限定販売した08年モデルに比べ2倍以上の3・0キロワット/リットルとなる。また、高圧水素タンクは同比で20%以上向上の5・7wt%(重量%)となり、車両搭載本数も4本から2本へと見直す。災害時には電気自動車(EV)以上の電力供給が可能な点もFCVの魅力の一つだ。
当面は東京、大阪、名古屋、福岡の4大都市圏を中心に販売を進める。国や関係団体、企業との連携で水素ステーションなどインフラ整備を強化し、25年近傍にHVと同等の販売価格達成を目指している。
*共同開発が活発
時代とともにアップデートするクルマのカタチ。"究極"の先にある"普通"へ向け、FCVが本格的に動き始める。トヨタ-BMW、日産自動車ダイムラー・フォード、ホンダGMなどが入り乱れ、国際的なFCVの開発競争が続く。また、スズキが燃料電池バイクを開発するなど二輪車への適応も始まっている。
ハイブリッド技術を集約し生まれるFCV。その心臓部となる燃料電池でも、ハイブリッド化による新たな材料開発が進められている。
【写真説明】
上・トヨタの加藤副社長加藤木
下・トヨタが2014年度内に国内市場へ投入するFCV。使用部品をHVと共有することで、700万円台の販売価格を実現した