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2014年05月19日 前へ 前へ次へ 次へ

高い成長となった1ー3月GDP

 内閣府は16日、1-3月期の実質GDP(速報値)が年率換算で5・9%増だったと発表した。6四半期連続のプラス成長。消費税増税直前の駆け込み需要で、個人消費が大きく伸びたためだ。事前の市場予測を上回る結果だった▼2月には2週末連続で全国的な大雪に見舞われ、外食やレジャーの消費が落ち込んだ。その影響を感じさせない大幅増。駆け込み需要の大きさが窺える。設備投資は4・9%増で4四半期連続のプラス。企業収益の改善が背景にあり、伸び率も加速してきた▼4月以降は、反動減による個人消費の落ち込みは避けられない。それは織り込み済みながら、問題はその規模と、4-6月期で歯止めがかかるのかどうか。7-9月期からは回復に転ずるというのが政府の目論見だが、果たしてどう展開するのか▼目算が狂うようなら、2015年10月に予定する税率10%への再引き上げが決断できなくなる。軽減税率の対象品目をめぐる調整も難航は必至。好材料が増えつつあるが、なお腰折れリスクを抱え、景気回復の軌道はまだ雲間にあるようだ▼いずれにせよ、当面の焦点は政府が6月にまとめる成長戦略。国内外市場に強烈なインパクトを与える目玉がほしいところだ。政府部内で玉込め作業が進むが、迫力ある政策案件が聞こえてこないのが気懸かりだ。


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