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2014年05月01日 前へ 前へ次へ 次へ

模索が続く若者の能力開発・発揮の取り組み

 最近あまり使われなくなった「五月病」。新入社員や大学の新入生が1カ月頑張ったものの、環境や人間関係に順応できず、精神的に落ち込む症状。若者のひ弱さを示す言葉だったが、このような症状が5月に限らず、年間を通じて蔓延したことも忘れられつつある理由らしい▼新入社員だけでなく、企業活動を支える若手の能力開発や発揮をいかに進めるかは経営課題である。ビジネス環境や若者の人生観も様変わり、対応した取り組みに模索が続く。企業活力研究所は企業、学識者などで構成する研究会で議論を重ね、その報告書を公表した▼若者の仕事観では「自らリーダーとして大きな仕事をしたい」「グローバルに活躍したい」という積極派が4割を占める一方で、プライベート重視が過半を占めた。ビジネスに必要なスキルでは「真面目さや責任感」「協調性、チームワーク」に自信を示す半面、「企画発案能力」「交渉能力」には不安を感じる。企業人の不満が大きいのは、「語学力」に自信ありと回答した若者が9%に止まったことだ▼この内向き指向を打破するのは、企業内の人材教育や能力開発が重要となろう。国際競争を戦える個性豊かな人材が大切なのは明らか。尖った人材を受け入れ、ダイバーシティを追求すべきというのが提言。若者だけでなく、企業にも変革を促す。


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