2014年4月の記事を読む
2014年3月の記事を読む
2014年2月の記事を読む
2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む
自動車用樹脂製品 独自技術でニーズに応える
東レ ポリオレフィン発泡体
内装の付加価値高める
昭和電工 複合材料BMC
モーター封止用が伸長
クラレ 高耐熱ポリアミド
低吸水性で用途広げる
国内外で自動車生産が堅調に推移するなか、自動車部品用の樹脂の需要も成長軌道を取り戻しつつある。日本の化学メーカーはエンジニアリングプラスチック以外にも、独自技術を生かして多様な樹脂製品を供給している。それらは自動車メーカーが追い求める機能やデザインの実現に不可欠な存在となっている。
※本革に近い風合い※
東レのポリオレフィン発泡体「トーレペフ」は内装材向けが好調。半硬質・独立気泡のシート状発泡体で、柔軟性や軽量性、断熱性に優れる。自動車ではドアトリム芯材とインストルメントパネルが2大用途。日本と米国に工場があり、内装向けは国内が生産品全体の4割、米国では9割に達する。
日米の内装材用発泡体市場で高いシェアを握るが、最近のトレンドである「本革に近い風合い」を出せる素材として注目を集めている。ドアトリムに柔軟なペフを使えば、表皮を縫製した部分が少し沈んだり、しわが付くなど本革に近い風合いを出しやすい。米国では「車種を問わず内装に高級感を求める傾向が強まっている」(東レ)ため、加飾性を高められる軟質ポリプロピレンを使ったペフは市場で存在感を高めている。
日系自動車メーカーは海外で欧米勢に売り負ける要因は内装にあると分析。軽自動車を含め内装の高付加価値化を加速している。東レはこうした需要にも応えていきたい考え。
※エコカーが追い風※
昭和電工では複合材料のバルクモールディングコンパウンド(BMC)「リゴラック」が伸びている。自動車向けは売上高の6〜7割を占める主力用途。ランプリフレクターやエンジンカバー、外板部品で多くの実績がある。
好調なのは龍野事業所(兵庫県)で生産するハイブリッド車のモーター封止材用途。封止材はコイルとモーター本体を絶縁するとともに、コイルで発生した熱を逃がしモーター性能を安定させる役割がある。同社のBMCは絶縁性や放熱性、寸法安定性が評価され、トヨタ自動車の「プリウス」に初代モデルから継続的に採用されている。電気自動車や燃料電池車など次世代のエコカーにはモーターが多く使われるため、同用途は今後も伸びとみられる。「今後は攻めの事業展開を図る」(昭和電工)方針だ。
ランプリフレクターなどを製造する中国・上海の子会社工場もほぼフル稼働で、増産投資の事業化調査を進めている。早ければ2016年頃の稼働を見込む。
※排ガス浄化用期待※
クラレは高耐熱ポリアミド(PA9T)「ジェネスタ」を拡販する。インタークーラータンクやワイヤーハーネスプロテクトチューブ、燃料配管向けで採用が増え、今年度はコンパウンドベースで前年度比倍増となる2000トンの販売を見込む。「低吸水性と高耐熱性を高い水準で兼ね備え、耐薬品性に優れる」(クラレ)特徴があり、国内メーカーが注力しているナイロンの低吸水化に先鞭をつけた存在だ。
注目しているのがディーゼル車部品向けだ。ディーゼル排ガスには窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)が含まれるが、これらの物質を循環させて完全燃焼する排ガス浄化技術が普及しつつある。燃焼行程で発生する水とNOx・sOxが反応すると内部で硝酸や硫酸が発生するため、ジェネスタの耐塩化カルシウム性、耐酸性がより生きる。
17〜18年の稼働をめどに増産投資を検討している。新拠点は原料からポリマーまでの一貫拠点としたい考えで、自動車部品向けの生産に特化する方針。立地は欧州が最有力とみられる。
(中村幸岳)