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2014年03月20日 前へ 前へ次へ 次へ

化学の存在感をアピールするものづくり展

 昨年9月に発表された「第5回ものづくり日本大賞」。その展示会が来月6日まで東京・上野の国立科学博物館で開催中だ▼富士フイルムの液晶用光学フィルム、HFC32を冷媒に使用するとともに中空成形技術をエアコンの羽根に採用、軽量化とコスト削減を実現したダイキンの次世代エアコンなど、化学技術は面目躍如の活躍ぶりである。シェール革命で大化けしそうなクレハのポリグリコール酸(PGA)は、昭和7年にデュポンが初めて合成したことを今回知った。80年を超えて事業として花開くことを期待したい▼化学産業の面白さに地方の中堅・中小企業が活躍していることがある。水なしで溶ける可食フィルム、ポリ乳酸製ナノフィルムで受賞したツキオカフィルム製薬は、岐阜・各務原の従業員121人の会社。伝統的箔押印刷技術を応用、医薬品や化粧品に展開している▼福島・郡山のフロンティア・ラボは38人の会社。熱分解クロマトをベースに高分子材料分析システムを開発した。販売は委託しているが、自社ブランドに固執する心意気を失わない▼日本のモノ作りが揺れている。技術流出も話題になる。このなかで富士フイルムの光学フィルムは国内生産と円建て契約を堅持しながら高いシェアを維持する。慢心は戒めたいが、誇りを失わないモノ作りで勝負したい。


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