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2014年02月13日 前へ 前へ次へ 次へ

「踊り場」「まだら模様」が続く日本経済

 あっという間に2月中旬。中東をはじめ各地で混迷を深める政治情勢、「脆弱な5カ国(フラジャイル・ファイブ)」と名付けられた新興国の経済リスクなど、世界は不透明感を増した▼この時期は、前年12月の統計が公表される。長期デフレからの脱却を目指す「アベノミクス」の成績が数字になって表れる。2013年の経常黒字は対前年比31・5%減の3・3兆円に止まり、12月単月は過去最大の赤字に落ち込んだ。エネルギー輸入額がかさむ一方、製造業の競争力低下が影を落とす▼経産省が集計した12月の鉱工業と第3次産業の統合指数は、前月比横ばい。10-12月期は前期比0・1%、3期連続プラスだが"踊り場"が続く。民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の12月受注額は、前月比15・7%減、3カ月ぶりのマイナス。10-12月実績は増加したが、1-3月期は減少予想と力強さに欠ける▼企業からは10-12月期業績の発表が続くが、こちらは"まだら模様"。円安の恩恵を受けた自動車の好調が話題になる一方、デジタル家電の不振が続く電機産業の構造改革は道半ば。素材業界では鉄鋼の急回復に対し、化学はリスクを抱えながらの持ち直しだろう▼バブル崩壊からほぼ四半世紀。あの熱狂を知らない人も増えた。成熟時代の日本のあり方を示したい。


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