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飛躍 花王・澤田道隆社長※
革新の手を緩めず成長追求
...日用品事業が好調に推移しています。
「国内の消費回復も追い風にして、昨年は花王グループの資産の最大活用を進めてきた。成果の一例が洗浄時間の短縮につながる衣料用洗剤『ウルトラアタックNeo』や、コーヒークロロゲン酸の働きで脂肪を消費しやすくするトクホ(特定保健用食品)飲料『ヘルシアコーヒー』などの新商品だ。また、大型新製品の影に隠れて見落とされがちだが、女性のエイジング(加齢)に対応するヘアケア『セグレタ シャンプー ふっくら仕上げ』も売れている。生産が一時追いつかず、増産体制を敷いて需要の取りこぼしを防いだ」
...今後実施する国内事業の方針をどのように考えていますか。
「各カテゴリーでもっと大きな存在感を放つ技術革新やサービスの提供がカギとなる。消費増税の波を乗り越えながら価値ある商品の開発に力を入れていく。高付加価値化が受け入れられる素地がまだまだ国内にあるのは間違いない。一方でカネボウ化粧品の白斑問題は重く受け止めなければいけない。被害者救済、再発防止に全力をあげて取り組む」
...海外で拡大する事業分野は。
「衣料用洗剤、紙おむつ、生理用品といった清潔分野の商品を優先する。インドネシアや中国など伸びていく中間所得層の開拓に向けてピッチを上げる年にしたい。インドネシアでは日用品の新工場建設にあわせて商品も拡充する。現地専用の子供向け紙おむつ『メリーズ』を開発中で、中間層の販売を増やす」
「アジアにおける日用品・化粧品の売り上げは1000億円弱。これまではプレミアム層を意識して付加価値の高い商品の展開を重視してきた。今後は中間層向けの商品で収益寄与度を上げていかないといけない。タイと台湾では今年、事業開始から50年の節目を迎える。中間層の開拓を後押しする仕掛けを講じ、花王ファンを広げたい」
...新興国の戦略を教えてください。
「例えばミャンマー、ラオス、カンボジアといったメコン地域は今後のポイントの1つになるだろう。当社の拠点があるタイやベトナムから距離的に近く、大きなチャンスを感じる。一部の商品はすでに流れているが、本格的に需要を掘り起こすための準備を進めようと伝えている。候補となる商品は検討中だ」
...2014年の設備投資はどうなりますか。
「13年は設備投資額を500億円強に引き上げたが、少なくともその金額は維持したい。積極投資が海外でのさらなる攻略には欠かせない。国内も『健康』『環境』『高齢化』と社会の課題に応じた投資をタイムリーに行う必要がある。設備投資額を下げて利益率だけを追うようなことは間違ってもしない。成長させながら利益が出る構造への転換には手応えを得ている」
(高橋篤志)
【記者の視点】
既存製品の需要が横ばいとなっている国内の日用品市場。ただ、澤田社長は「(ヘアケアなど各分野で)新たな世界観を花王から創り上げていきたい」と強調する。澤田社長が掲げる「絶えざる革新」はその試金石になる。海外は展開エリアを広げて成長する道もあるが「まずは既存のアジア、欧米が中心」と話す。中期3カ年計画の2年目を迎える今年は次のステップを占う正念場となる。
※「隆」は「生」の上に「一」が入ります