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発足1年を迎える安倍内閣の光と影
12枚つづりのカレンダーも最後の1枚になった。毎年この時期、仕事のスケジュールはタイトになる。ネット社会とはいえ、年末の挨拶をメールで済ませられない相手も多い。オフィス街には気忙しさが増し、師ならぬビジネスマンたちが走り回る▼去年のいまごろ、全国の道路を慌ただしく行き交っていたのは選挙カーだった。その結果を受けた第2次安倍内閣の発足が12月26日。「アベノミクス」は市場から受け入れられた。7月の参院選で与党が圧勝してからは、強気の国会運営が勢いを増すばかりだ▼首相にとって今年は、巳年に相応しく再生・復活を果たしたというのが実感か。とはいえ秘密保護法案の成立を急ぐさまはいかがなものか。国会審議は熟議にほど遠く、拙速の誹りは免れまい。会期末近くなっての強硬姿勢には反発も募る▼一連の経済指標は、足もとの数字は悪くはない。しかし、来年4月の消費税増税でどうなるかの懸念は消えない。軽減税率など検討すべき問題も少なくない。日本経済の再生がいまなお喫緊の課題であり、最優先であるはずだ▼政権基盤があまりに盤石な故か、与党内部からの批判の声がめっきり減った。異論が封じ込められればバランス制御が効かなくなる。来年は午年だが"やせ馬の先走り"はもちろん"馬の耳に念仏"も願い下げにしたい。