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公共投資依存から脱し成長戦略へ
2013年7-9月期の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前期比0・5%(年率換算1・9%)のプラス成長となった。4四半期連続の上昇で、着実な景気回復を裏付けた数値となったが、成長を牽引したのは公共投資と住宅投資だ。日本経済の自律的回復には個人消費、民間設備投資の力強い回復が待たれる。デフレ脱却と経済再生に向けた成長戦略の役割が一段と重視される。
7-9月期GDPでプラスに貢献した公共投資は、2月に成立した10兆円を超える大型補正予算の執行が本格化したことで7四半期連続の増加となった。住宅投資は来年4月の消費増税を控えた駆け込み需要が押し上げただけに、いずれも一時的効果を考えるべきだろう。
個人消費は前期比0・1%増にとどまったが、4四半期連続プラスを維持した。株価上昇の一服感によって金融サービスが落ち込み、1人当たり賃金の減少も響いた。設備投資は微増で3四半期連続のプラス成長。経済再生を引っ張る個人消費と設備投資が伸び悩んだことは課題として残るが、内需寄与度はプラス0・9%と貢献した。
これに対し、輸出から輸入を引いた純輸出(外需寄与度)はマイナス0・5%と3四半期ぶりに落ち込んだ。アジア新興国の需要減速の影響を受けており、引き続き海外経済の下振れリスクに注視せざるを得ない。
7-9月期GDPで注目されるのはデフレーターの動向だ。前年同期比ではマイナス0・3%、16四半期連続で下落が続くが、下落幅は縮小傾向にある。国内需要デフレーターは0・5%、08年7-9月期以来20四半期ぶりのプラスに転じた。
GDP発表後の記者会見で、甘利明経済財政政策担当相は「内需の動きに底堅さがみられ、景気が引き続き上向いている。先行きは雇用・所得環境が引き続き改善することに加えて、消費税率引き上げ前の(駆け込み)需要も見込まれ、緩やかな増加が予想される」と語った。
この認識に異論はないが、これまでの景気回復は公共投資依存度が高く、消費増税を控えた駆け込み需要も発現しつつある。一方でエネルギー輸入額が高止まりするなかで、電機産業を中心に産業競争力低下には歯止めがかからず、貿易赤字は恒常化することが懸念される。
政府は消費増税後に予想される国内需要の反動減対策も視野に入れ、12月上旬に新たな経済政策や政労使連携を含めた「経済政策パッケージ」を策定する方針だ。減税も含め総額6兆円規模で景気を下支えする考えだが、日本経済の好循環には民間主導の成長戦略が待たれる。実効ある政策を期待したい。