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島倉千代子が残した「人生いろいろ」
若い頃、メロディーくらいは口ずさめる程度の歌だったが、年をとって聞きなおしてみると「ええ、こんな歌だったのか」と驚くことがある。最近では「人生いろいろ」がそれだ。「髪をみじかくしたり、つよく小指をかんだり」のくだりを歌う島倉千代子さんの追悼ニュースで聴いて、思わず耳をそばだてた▼強く小指を噛むというのは、せつなさや悔いがなせることだろう。調べてみると、島倉さんのつらい人生が飛び込んでくる。最大15億円という巨額の借金、プロ野球の人気選手との離婚等々▼運のなさとか、ダメンズなどの活字がネットでは踊るが、壮絶な人生という思いをぬぐいえない。誤解を恐れずに書けば、この壮絶な人生があってこその「人生いろいろ」のヒットではないだろうか。島倉さんならではの独特の細い声がかもす歌の特徴もあるが、順風の人には決して歌えないだろうという思いがする▼これでもかと不幸が襲っても「私には歌がある」と言えた島倉さん。世間的な損得でしかみない外野には決して分からない豊かな人生があったのだろうと信じる。そうでなければ歌うときのあの輝きはないと思う▼何千、何百という歌がうたかたの如く浮かんでは消えるご時世にあって、昭和、平成を通じて、広く人の心に響く歌を残したことを改めて感謝したい。