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インドネシア 自動車部材の集積進む
ティア2・3 今年600社超え
日系メーカーも進出加速
【ジャカルタ=渡邉康広】インドネシアで自動車部材メーカーの集積が進んでいる。これまで少なかったティア2やティア3の部材・材料メーカーの進出が増え、年内に600社を超える見通しだ。樹脂材料ではエンプラコンパウンドで東レや旭化成ケミカルズが現地生産を開始、合成ゴムコンパウンドなどでも進出が加速しそうだ。ただ、タイのティア2・ティア3メーカーに比べて規模は3分の1程度。今後は樹脂や合成ゴムの重合といった川上分野の投資に期待が集まっている。
インドネシアの国内自動車販売台数は昨年、112万台に達し3年連続で過去最高を更新。とくに市場シェア9割以上を占める日系完成車メーカーの増産に合わせて、日系の部材メーカーの進出が相次いでいる。ルピア安や労務費上昇など逆風も吹いているが、政府が打ち出したエコカー政策「ローコスト・グリーンカー」(LCGC)もあり、「今年は115万〜120万台」(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシアの野波雅裕社長)が見込まれ、2020年には200万台に達する可能性がある。このため日系自動車メーカーの生産台数合計も現在の約100万台から16年には170万台まで増える見込みだ。
これまでインドネシアではティア1の自動車部品大手の進出が大半で、ティア2・ティア3の集積が遅れている。タイでは完成車メーカーが13社、ティア1が640社、ティア2・ティア3合計が1800社となっているのに対し、インドネシアは完成車メーカー20社が進出しているものの、ティア1が250社、ティア2・ティア3合計は500社強にとどまっている。
しかし、完成車メーカーやティア1メーカーの増産を背景とする現地調達ニーズに応えるため、ここにきてティア2・ティア3メーカーの集積が加速しつつある。燃料タンクなど主要部品において樹脂製の現地生産が今年から始まるなど需要が拡大中。エンプラコンパウンドではポリエステルやナイロンの重合設備を有している東レが、新たにポリブチレンテレフタレート(PBT)やナイロンのコンパウンド工場を近く立ち上げる予定。旭化成ケミカルズはナイロン66コンパウンドで現地出資会社ニッピサン・インドネシア(日本ピグメント、豊田通商、アディグナ・エカ・セントラとの合弁)に生産を委託して現地供給を始めている。
(了)