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議員外遊の実態調査
明治時代に使われた「洋行」は死語になったが、類似語である「外遊」は健在である。外遊は、とりわけ政治家などの公人が外国を訪問する意味合いで専ら使われる▼日々刻々と変化する国際情勢、首相や議員の外遊を通じた外交、視察の意義は大きい。因みに、歴代首相での最多訪問の記録は、小泉純一郎元首相の48カ国。5年半という在任期間もあるが、「小泉外交」の成果は大きい▼自民党の無駄撲滅プロジェクトチーム(河野太郎座長)が、このほど外遊の実態の調査結果を発表した。衆議院の常任・特別委員会の過去10年間を調査したもので、72カ国・地域を延べ270回という数字がでた▼この数字の多寡は論じないが、問題は訪問先だ。フランスが32回で突出、ドイツ17回、英国、イタリア14回、米国12回と欧米偏向が目立つ。アジアでは、インドネシアやトルコなどが出るが、頻度は高くない。アフリカや中南米は皆無だ▼河野座長は、「ある委員からあの国に行ってみたい」と恣意的に訪問先に加えられたというヒアリング結果もあったとしながら、「議員外交の重要性が高まっている中で、派遣先が偏っている」と、問題点を指摘する▼この間の「仕分け」の定量化は不分明のままだが、公費の無駄は洗い出す必要がある。このままでは、外遊と物見遊山が"同義語"になる。