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2013年09月26日 前へ 前へ次へ 次へ

豊富なノーベル化学賞候補

 ノーベル賞の季節を迎える。来月7日の医学生理学賞を皮切りに、8日が物理学賞、9日が化学賞と続く。iPS細胞で受賞した山中伸弥博士に続く2年連続の快挙を期待したい▼化学賞の日本人受賞者は7人、うち6人は2000年以降に受賞した。日本の化学研究の水準を世界にアピールするとともに、現在も皆さん元気に活躍している▼ノーベル賞受賞者の予想は難しい。とくに化学賞は物理学、医学生理学と線引きが難しく、過去の受賞者からも(化学賞は)予想外という声があった。物理学賞候補とされる青色発光ダイオード、カーボンナノチューブは化学賞でもおかしくない▼このところ化学賞の有力候補として注目されているのが北川進京大教授。拡散しやすく、濃度が薄く、かつ混合物の気体を自在に操作できる多孔性材料の開発者だ。吸着機能を生かし天然ガスの貯蔵、大量にエネルギーを使わずCO2の分離、有用物質への変換も可能な技術で「日本が資源大国になる」と夢は広がる▼このほか、金ナノ粒子の触媒効果を発見した春田正毅首都大学東京教授の評価も高い。日本発の技術で世界に貢献している光触媒の藤嶋昭東京理科大学長、リチウムイオン電池の吉野彰旭化成フェローも有力候補だろう。日本の化学研究のすそ野の広さから隠れた候補者も多いのではないか。


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