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中小企業の人材ミスマッチ解消を
中小企業にとって販路開拓とともに、人材の確保・育成が喫緊の課題となっている。国際競争が激化するなか、大企業でなくとも有能な人材獲得の重要性が増す。現在、大企業が新規採用を絞り込んでいることもあって、中小企業への就職希望者が増加しているようだが、中小企業の多くはハローワークを通じて求人するケースが多い。一方、学生は就職支援サイトを利用しがちで、求職情報のミスマッチが目立つ。また中小企業発の情報が不足していることで、アプローチの仕方が分からず大企業志向を助長させ、雇用のミスマッチを生んでいる点も否定できない。中小企業はインターンシップなどを通じて、情報発信力を高める努力が必要だ。
日本経済に占める中小企業の割合は極めて高く、とくに製造業では全企業の99・4%が従業員300人未満の中小企業が占め、製造業全体の生産額の半分強を担っている。日本経済の衰退を防ぐためにも、国全体として中小企業の人材確保に取り組むべきである。
これまで、中小企業庁では各都道府県に若者のためのワンストップサービスセンター「ジョブカフェ」を設置、カウンセリングなど就職相談や中小企業の魅力発信など支援活動を行っているが、大きな潮流にはなっていないのが現状だ。
近畿経済産業局ではこの間、企業と学生の交流セミナーなどを実施してきたが、3年目の今年は、「『働く』を学び、自分の未来と真剣に向き合う」をテーマに「ジョブスタディ・コラボ・かんさい」を計画、参加学生を募集している。
9月から福井、大阪、京都、神戸で計8回、規模も業種も異なる企業4社(大手2社、中小・ベンチャー2社)の社長や人事担当者、現場社員が、"なぜ働くのか"、"何のために働くのか"について講演するほか座談会も実施する。また大阪会場では、今回初めてガイダンスイベントを開催する。他大学の学生との交流を通じた自己分析のグループワークも行う予定だ。この狙いは、自分を見つめ直し、他者から見た自分を知ることで、将来実現したいこと、どんな社会人になりたいかなど、今後の目標を描くのだという。
とかく、人は天職や適職を求めるが、天職や適職イコール"楽しい"、"楽ができる"仕事と勘違いしがちだ。天職や適職に就けても苦労や苦悩がなくなることはない。むしろ苦労や苦悩と真正面から向かいあうことがステップアップの糧になると考えてほしい。中小企業は日本の将来のためにもこうした支援を最大限に活用し、若い人材のやりがいを受け入れるだけの努力と覚悟を求めたい。