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これまで経験したことがない暑さ
この夏は、全国各地が記録的な暑さと集中豪雨に見舞われている。あまりに頻発するから、「記録的な」という形容詞の迫力も薄れてきた。それが理由かどうか、気象庁は2年前から「これまで経験したことがないような」という表現を使い始めた▼この「これまで経験したことがない」は、30年あるいは40〜50年に1度あるかないかというイメージ。「記録的」より強い警告である。しかしこれも、今年はすでに何度も耳にする。発生件数の増加に加え、1度の集中豪雨でもあちこちでこの表現が使われるためだ▼昨今の気象状況は、各地で毎年のように記録更新が繰り返されている印象がある。となるとその都度、「これまで〜」が発せられるのか。言葉の意味はその通りでも、警告表現としての妥当性には再考の余地がありそうだ▼さて、集中豪雨や台風は、土砂崩れや河川の氾濫など深刻な被害をもたらす。国や自治体には、未然防止を強く意識したインフラ整備や治山治水対策が求められる▼熱中症発症者の急増に鑑みて、住宅の高温対策にも同様の観点を持ちたい。つまりは住宅の省エネ対策。複層ガラスや熱線反射ガラス、遮熱塗料やフィルム、コーティングなどの普及はまだ遅れている。低コストで高性能な製品の開発支援策、本格普及を促す制度的な後押しが待望される。