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経済同友会の提言「ミトコンドリアとカレーうどん」
「ミトコンドリアとカレーうどん」、世にあまたの提言や報告書があるが、これほど風変わりなタイトルによる"提言"は珍しい。経済同友会がこのほど公表した「日本の2045年ビジョン」である▼"個性豊かな委員"が議論を重ね、30年後の世界と日本を描き出した。タイトルの奇抜さと裏腹に、行間に真剣さが充溢する。ちなみに、ミトコンドリアはほとんどの生物の細胞内に存在するエネルギーの産生器官。カレーうどんはインドと中国そして和風だしが渾然一体となった食材。「融合」が新しい価値を生み出す象徴だ▼ビジョンの内容は読者に目を通していただくとして、その骨格は日本を小学校のクラスに例えて、「35人×nの匠」が日本人としてのミトコンドリア(文化と歴史)を礎としながら、個性溢れる集合体が新しい価値づくりに邁進する未来だ▼もちろん、数値予測もある。年時点で、人口1億200万人(うち高齢者3856万人)、外国人労働者400万人、GDP1419兆円、GNIは世界1位、女性管理職比率50%など。「今後30年で5人の総理」と、健全な長期政権と首相の若年化も求める。多分に「期待感」があるにしても、改革への意思が滲む▼自立して競争力のある「個」が社会的な豊かさを最大化、「家族皆で働き、家庭を創る」日本を見据える。