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アブラゼミの初鳴きと熱中症
ふと気が付くとセミが鳴いている。昨日も鳴いていたように思えるがさてどうだったか。いつから鳴き始めたか、家族や同僚に聞いても確たる答えはない。毎年この時期に「気が付くと」が繰り返される▼気象庁の「生物季節観測」によると、今年はアブラゼミの初鳴き日が全国各地で早まっているという。岡山市は6月28日で観測史上最も早かった。同市と宇都宮市が平年より13日も早く、東京は同じく11日早い7月13日に観測された▼この生物季節観測は、動植物の活動ぶりから季節変化の進行具合を知るモノサシ。同庁は動植物57種の65現象を全国の統一基準で観測している。桜の開花や満開、カエデやイチョウの紅(黄)葉、ツバメやホタルの初見なども対象。精度の高い観測データが蓄積されている▼セミの初鳴きが早まったのは連日の猛暑の影響と断じるのは素人考え。セミの幼虫が育つ地中は気温に比べて温度変化が少なく、同庁は「何とも言い難い」とやや困惑気味。セミたちの事情はともかく、あの鳴き声が暑さの実感を増幅させることは確かだ▼記録的な猛暑で熱中症の発症者が急増している。救急車での搬送者数は7月の前半2週間だけで1万3000人を超えた。こんなものの記録は更新されない方がいい。こまめな水分補給、過度な節電をしないことを心掛けたい。