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2013年07月22日 前へ 前へ次へ 次へ

アブラゼミの初鳴きと熱中症

 ふと気が付くとセミが鳴いている。昨日も鳴いていたように思えるがさてどうだったか。いつから鳴き始めたか、家族や同僚に聞いても確たる答えはない。毎年この時期に「気が付くと」が繰り返される▼気象庁の「生物季節観測」によると、今年はアブラゼミの初鳴き日が全国各地で早まっているという。岡山市は6月28日で観測史上最も早かった。同市と宇都宮市が平年より13日も早く、東京は同じく11日早い7月13日に観測された▼この生物季節観測は、動植物の活動ぶりから季節変化の進行具合を知るモノサシ。同庁は動植物57種の65現象を全国の統一基準で観測している。桜の開花や満開、カエデやイチョウの紅(黄)葉、ツバメやホタルの初見なども対象。精度の高い観測データが蓄積されている▼セミの初鳴きが早まったのは連日の猛暑の影響と断じるのは素人考え。セミの幼虫が育つ地中は気温に比べて温度変化が少なく、同庁は「何とも言い難い」とやや困惑気味。セミたちの事情はともかく、あの鳴き声が暑さの実感を増幅させることは確かだ▼記録的な猛暑で熱中症の発症者が急増している。救急車での搬送者数は7月の前半2週間だけで1万3000人を超えた。こんなものの記録は更新されない方がいい。こまめな水分補給、過度な節電をしないことを心掛けたい。


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