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プラントエンジ産業に広がる追い風
プラントエンジニアリング業界が再び飛躍期を迎えている。新興国の経済成長によるエネルギー消費の増大やエネルギー産業のパラダイム変化に加え、エンジ市場の広がりを背景に世界的規模で伸長が期待できる。日系エンジ企業にとって、かつてないビジネスチャンス到来を前に、成長を取り込み事業基盤の拡大を急いでほしい。
日系エンジ企業はここ数年、リーマン・ショック後の世界不況、韓国や中国勢との価格競争によって苦戦を余儀なくされてきた。その一方、コスト競争力の強化、グローバル拠点の拡大、技術開発力の向上など独自に差別化路線を進めていた。
こうしたなか、世界のエンジビジネスが様変わりし、日本勢に追い風が吹いている。世界的な原発稼働計画の見直し、優れた環境適合性から液化天然ガス(LNG)の需要が拡大。また中近東が中心だった石油・ガスの資源国は豪州、ロシア、アフリカ、北米など多極化が進展した。陸上に限らず深海での資源探索を可能にする浮体式洋上天然ガス液化・貯蔵設備(FLNG)も実現する見通しだ。
これに加えて北米のシェールガス案件、ロシアの寒冷地におけるLNG案件も注目されている。北米ではガス・オイルのみならず、川下の石油化学プラント新設計画も動き出した。
これまで技術的に困難だった分野も多く、新技術によるブレークスルーで実現可能となった。プラント建設の中核を担う日本のエンジ企業は、総合重機、部品、素材、計装設備、ITシステムなど幅広い産業を擦り合わせたトータルソリューションの提供で強みをもつ。
日揮は、現在の世界的なエンジ市場の急拡大を「エンジ業界のニューフロンティア」(川名浩一社長)と位置付けて攻勢をかけている。海外の資源会社では、近年の活発な設備投資の動きを"ガスのゴールデンエイジ"(黄金時代)と呼び、新規ガス田開発に一段と拍車をかけることも追い風になる。
中東地域の汎用プラントで圧倒的な強みをもつ韓国や中国製品は、先端分野では劣勢に立たされている。とくにLNG分野は、長年の実績と信頼性が評価されるため、日本企業に勢いがある。円安もプラス材料だ。
世界的なエンジ市場の拡大は、総合重機メーカーにとっても受注機会を増やす。豪州LNGプロジェクトでは、日本向けに輸送する次世代LNG船を三菱重工業が受注した。天然ガスパイプラインの増加は大型圧縮機需要につながる。日本勢は、こうしたチャンスを確実にとらえることで、価格競争に陥ることを防ぎ、それぞれ独自の存在感を高めるべきだ。