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急増する太陽光発電の光と影
2012年の国内太陽光発電の導入実績は200万kW。日本は世界5位だった。今年は少なくとも690万kW、最大で940万kWの新設備が導入されると、米ブルームバーグが予測する。世界ランクは1位に躍り出る▼再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)がスタートしたのが昨年のきょう1日。それから1年で、太陽光発電の急拡大ぶりが際立つ。件数増に連動して設置コストも着実に低減している。政策目的は成果を上げている▼太陽光は工期が短く立地規制が少ない。数は増えるが発電はお天気任せ。風力は事業採算ラインが風速6・5メートル。適地の66%が北海道・東北に集中する。発電コスト、設備利用率、資源賦存量で有望な地熱は、規制と工期がネック。中小水力は適地が限定される▼再エネはそれぞれに一長一短があり、普及促進はそう簡単ではない。ただし、FITは電力会社の購入価格を再エネ企業の利益を保証して決める仕組み。この先しばらくは確実に増える。そして再エネが増えれば、賦課金も増えて電気料金が跳ね上がる▼エネルギー自給率向上や温暖化防止に有益な半面、企業や国民にとっては好ましからざる連鎖だ。FIT先行国で制度見直しが議論されるのもそんな事情が顕在化したため。電源構成の最適化は一段と難しくなっている。