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国際戦略に発信力ある人材育成を
「アベノミクス」の3本目の矢となる成長戦略の策定作業が大詰めだ。産業再興や先端医療振興などとともに、重要施策の一つとなるのが国際戦略。その軸はインフラ輸出と、日本のファッションや文化の発信力強化だ▼東京に住んで40年を超えるが、その都市インフラの充実は世界でも右にでるものはないという実感を抱いている。とりわけ大規模輸送、上下水道システムなどだ。地下鉄の総延長距離では上海などに後塵を拝するが、JRや私鉄との相互乗り入れ、清潔な車内や駅の施設では、ニューヨーク、ロンドン、パリ、上海などの公共交通と比較して、質的には群を抜いていると感じる▼全国どこでも水道の水が飲める。人口が1億人を優に超える国の中では、米国以外にないのでないか。成長戦略でこうしたインフラ輸出推進が施策に上げられるのは当然だ▼だが死角はある。発信能力だ。輸出先の相手は日本語を解さない人々だ。これら外国人の多くが理解するのが英語、そして中国語だ。こうした世界の公用語で日本の能力を売り込むにはそれなりの人材、発信力の有無が鍵となる▼あるインフラ関連産業では、大半のパンフレットが日本語で制作されていると聞いた。英語、中国語を軸とした多言語ツール、そして日本の力を説明できる人材の育成。やるべきことは多い。