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2013年05月16日 前へ 前へ次へ 次へ

「お金は卑しくない」が世界標準の時代に

 肥満が健康の大敵ということは世界の共通認識となっている。日本の肥満度は先進国で最低レベル、平均寿命の長さに貢献している。やはりと言うべきか、世界一は米国。「太り気味」のBMI25以上が約7割の高さだ▼その米国で流行しているのが「賞金制ダイエット」らしい。医療保険制度改革法で、企業や保険会社は減量に努力した人に経済的インセンティブを供与できるようになった。グループや他人と競わせる方が効果が大きいことも明らかになったという▼賞金付き健康増進プログラムを提供するビジネスも登場、有力企業が導入している。まさに「健康は金になる」だ。金銭的見返りを餌に減量を強いることに批判的意見もあるが、米国民の肥満度を考えると、経済的手法は健康増進策として有効と思える▼一方、地球温暖化対策として関心を集めた排出権取引制度は苦戦が続く。CO2削減に市場メカニズムで促進することが狙いである。排出枠を設定して、余分に削減すれば販売できる。EUが導入して推進したが、金融機関主導の取り組みに批判的意見も多かった▼経済危機で生産活動も停滞、CO2排出量も減少して取引価格は急落した。現在の失敗を対岸の火事とせず、実効ある制度再構築に知恵を結集すべきだろう。世界標準は「お金は卑しくない」時代である。


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