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見直されるコーヒーの健康への貢献
花王がさきごろコーヒー飲料市場に参入した。コーヒー豆に含まれるポリフェノールの一種、コーヒークロロゲン酸を豊富に含み、脂肪を消費しやすくしてくれるという缶コーヒーだ。消費者庁から特定保健用食品(トクホ)に認可された。同社では消費者に広く受け入れられると判断、販売に踏みきった。
缶コーヒ―はコンビニエンスストアや駅の売店、自動販売機などで手軽に買うことができる。海外に比べ治安が良いからだろうか、缶コーヒーを売る自動販売機が屋外にも莫大な数で設置されている国は世界的に見ても類がないだろう。
花王の調べによると、平日にコーヒーを飲むと答えた男性有職者は、インスタントコーヒー55・7%、缶コーヒー52・3%、レギュラーコーヒー44・1%と高い比率となり、缶コーヒーは2番目に多い。
また、コーヒーは日本で最も頻繁に飲まれている飲料のようだ。日常的に飲まれている飲料はコーヒー、次いで緑茶、牛乳だった。県別にコーヒーと緑茶を日常的に飲む人の割合を比べてみると、静岡県を除きコーヒーを飲む人の割合が多かった。男性有職者の約7割が日常的に飲んでいるという。
コーヒーはカフェインを含むことから、以前はコーヒーの持つ機能は眠気防止ぐらいしか一般には認知されていなかった。しかもコーヒーは体に悪いと考えられていた時期さえあった。しかし、今ではコーヒーにはカフェインのほか、カフェー酸、クロロゲン酸、オリゴ糖、ナイアシン、トリゴネリンなど有用なさまざまな成分が含まれていることが分かってきた。また、公的機関や大学からも体に良いと考えられる研究結果が報告されている。
国立がん研究センターの多目的コホート研究によると、コーヒーをよく飲んでいる人ほど、肝臓がん、子宮がん、女性の結腸がんの発生率が低いという結果が示された。また、国立循環器病研究センターと国立がん研究センターによる最新の研究結果では、コーヒーを毎日2杯以上飲むと、飲まない人に比べて循環器疾患と脳卒中の発症が約2割少なく、週1-2回以上の飲用で脳梗塞の発症が13-22%少なくなることが分かった。愛飲家にとっては朗報だろう。
だが、肝臓がんや子宮がん、結腸がんの発生リスクが低下するメカニズムは、よくわかってはおらず、さらなる研究が必要である。今後の研究次第で新たな機能が分かる可能性もある。特定の飲料や食品を無理なく常用することで健康が維持できるなら、医療費の抑制にもつながるだろう。こうした研究予算はぜひ継続してほしい。