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2013年04月01日 前へ 前へ次へ 次へ

産業事故根絶に向けた企業行動を

 日本の製造業は現場力が強い-。一般的にはそう認識されている。東日本大震災の直後にはその強さが発揮された。関東以北の部品・部材工場が被災して寸断されたサプライチェーンを、短期間のうちに回復してみせた。現場の底力に負うところが大きい▼その一方、産業事故がなかなか根絶できない実態もある。発生件数は長期的に減少傾向にある。しかし、大企業製造業の現場で死者を伴う深刻な事故が繰り返されている。化学業界でも最近、反応暴走などによる3件の重大事故が相次いだ▼高圧ガス事故は、設備故障による運転停止後の操作ミスなど人為的要因が多い。非定常時の危険予知能力や危機発生時の対応能力が低下したためだ。設備導入当初のトラブルを経験してきた世代が去った。デジタル化による自動運転が増加した。そんな事情が背景にある▼人為的ミスをなくすための対策に、法令による基準や規制の強化は馴染まない。企業の自主的行動で克服する課題だ。従前以上の安全対策、人材教育をどう進めるか。容易なことではない分、知恵の絞りどころでもある▼きょう1日から新年度。職場に迎えた新入社員にはまず、安全とコンプライアンスが企業存続の大前提であることを徹底することだ。新人教育を機に、それが全社で共有すべき価値観であることも再認識したい。


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