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2013年03月22日 前へ 前へ次へ 次へ

小田急の進める「地図に残る仕事」

「地図に残る仕事」。小田急電鉄が東京都と共同で進めている複々線化事業のスローガンだ。投資総額は1兆円を超える。だが、その壮大な標語を具体化する現場は地道な忍耐を強いられる▼小田急電鉄が輸送力の強化と道路の渋滞解消を目指し、複々線化事業に着手したのは1989年。8年後、喜多見-和泉多摩川間の複々線化が完成する。次いで喜多見-世田谷代田間の完成はそれから7年後。この間、電車運行はもちろん一日も休むことはできない。複々線となって、新百合ケ丘から下北沢までノンストップで走る快速急行が導入されるなど通勤の足ははるかに便利になった▼利光達三、滝上隆司、北中誠、松田利之、大須賀藾彦、山木利満、この大工事が始まって以来の歴代社長だ。息の長い仕事を物語って余りある▼大都市のインフラの維持、更新、拡充のノウハウがこのなかには詰め込まれている。この壮大な工事は今日も着々と進んでいる。管理運営能力の高さが必須だ。世界に誇れる仕事と言っていいのではないか。このノウハウが小田急線にとどまらず、日本、そして世界の大都市へ雄飛してほしい▼そして明日23日、最大の難所ともいえる世田谷代田-東北沢間の地下運行が始まる。工事完了の2018年に向けて、地図に残る仕事がラストスパートに突入する。


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