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2013年03月14日 前へ 前へ次へ 次へ

ポスドク問題は「バイオ問題」?

 博士課程を修了した研究者が安定した職場を確保できない「ポスドク問題」が話題になって久しい。しかし有機化学者で、現在の奈良先端科学技術大学院大学の村井真二副学長は「化学は大きな問題ではないが、バイオは深刻だ。ポスドク問題は『バイオ問題』と言っても過言ではない」と指摘する▼分子生物学の進歩は目覚ましい。ライフイノベーションも叫ばれているが、研究職の採用は広がっていないようだ。女性研究者の比率が相対的に高いことも安定した職場の確保では障害になる▼ポスドクの優秀な研究者を生かしたい。この課題に挑戦する日本化学工業協会の「化学人材育成プログラム」は評価されるだろう。化学企業37社が参加して2010年10月に始動、博士課程専攻を物心両面で支援する▼アカデミアや研究機関で研究を続けたいという学生を、企業研究に目を向けさせる効果もでている。これまで修士に偏ってきた企業の研究職も、リーダーシップに優れる博士採用に前向きになった。先週、都内で開催された就職支援のための学生と企業の交流会は熱のこもった意見交換が行われた▼ただ日化協のプログラムもいわゆる「化学」が中心で、対象はほとんど男性。ライフイノベーションを担うバイオ系人材育成、そして女性研究者の活用という課題は手つかずの状態だ


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