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2013年01月17日 前へ 前へ次へ 次へ

動き出す成長戦略と野村総研の日本価値創造プロジェクト

 大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を3本の矢とする「アベノミクス」で、第2次安倍内閣は追い風を受けて船出した。不況対策としての定番だが、今回は高めのインフレ目標もあって産業界の期待は大きいようだ▼3本の矢の中で、政策の方向が見えていないのが成長戦略。前政権の再生戦略のみならず、自公連立政権時代にも成長戦略を策定、イノベーション創出に向けた政策支援も行ってきた▼その評価は難しいが、長期化するデフレもあって、企業は過大な投資を抑え、守りに軸足を置いた経営を続けた。高度成長期のような公共事業や大企業製造業主導型では、国民は納得しない時代を迎えている▼一方で、ベンチャー企業が価値発見型製品やサービスを数多く生み出してきた。政策支援を受けず、経営者や開発者のユニークな発想と執念が日本経済の閉塞感打破の一翼を担った。この流れを加速するため、野村総合研究所は昨年9月に2030年研究室を発足、日本価値創造プロジェクトを始動した▼その活動報告の第一弾として既存の常識を超えた革新的事業を展開している13の事例を発表した。「ファブラボ」「涙を減らす保険」「ミドリムシ」「ストック・リノベーション」などだ。馴染みの薄いものもあろうが、変化への挑戦を感じさせる。


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