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ジェネリック原薬 専門商社がビジネス強化
安定供給へ役割大きく
需要拡大で参入相次ぐ
医薬品原料商社や化学品専門商社がジェネリック原薬(API)に注目している。政府の重点施策となっていることもあって需要が拡大、高い付加価値とともに国内で数少ない成長が見込める商材のためだ。輸入APIのニーズに対応して新規参入や本格展開の動きが目立つ。ジェネリック市場で求められる「低コスト」「高品質」「安定供給」を実現するため、商社機能を発揮し存在感を高めたいところだ。
ジェネリック製剤(GE)は新薬(先発医薬品)の特許が失効した後に発売する後発医薬品で、低い薬価設定や政府施策もあって市場拡大が見込まれる。7?9月におけるGE市場シェアは数量ベースで25・4%(日本ジェネリック製薬協会調べ)と着々普及している。GEメーカー各社は品揃えの拡充を進め、新薬メーカーや他分野からの参入が相次ぐ。
※一貫サービス提供※
こうしたなか海外製APIの輸入が急増しており、医薬品原料商社が果たす役割が大きくなっている。コーア商事もその1社だ。有望なAPIの探索、外国製造者認定の申請サポートやDMF(ドラッグマスターファイル)の国内管理人の設置、外国製造者の適合性確認業務やGMP組織の設置など一貫した薬事サービスを提供する。首藤利幸社長は「新薬に比べて承認取得期間が短縮されたとはいっても数年は必要。GEメーカーにとってAPI需要は一段と高まっている。年間6品目以上を狙う」と意欲的。包装工場のほか注射薬や一般薬(OTC)メーカーと資本提携しており、GEメーカー向けに受託業務メニューの拡充を急ぐ。
※品質管理を強みに※
カネダは年に都内物流拠点に品質管理棟を建設し、抗がん剤など高薬理活性原薬に対応する高水準な品質保証管理体制を構築。局方油脂品などの取り扱いのほか多角化戦略としてAPIビジネスを展開中で、これまでに約20品目の実績がある。「多様なリスクに応じてAPIの安定供給の確保が不可欠となっており、調達先の複数化が浸透してきた。低価格・安定供給は商社が得意とするところ。年間3〜4品目を目指す」(金田展明専務)とビジネスチャンスを生かしたい考え。
医薬中間体や受託製造など手掛ける長瀬産業や、中国ビジネスを得意とするハイケム、イタリア子会社のプロコスを軸とするCBCは自社の強みを生かしビジネスを展開。三洋貿易も米アセトとの提携をテコに事業参入に名乗りを上げた。総合商社はグローバルネットワークを生かし、双日、住友商事傘下の住商ファーマインターナショナル、伊藤忠ケミカルフロンティアなどが事業拡大を図っている。
※製造機能持ち開拓※
メーカーと連携したビジネスモデルを推進するのは三谷産業。09年に日医工との合弁会社であるアクティブファーマを設立し、商社機能と合わせて製販両輪でGE市場を開拓中だ。13年度中にも「子会社の相模化成工業・町田事業所と富山工場に次ぐ第3工場(富山市八尾町、量産6ライン)を立ち上げる」(アクティブファーマの道上和彦取締役)と積極姿勢をみせる。イワキはグループ会社の岩城製薬が持つ技術を活用。輸入品開拓の社内体制整備を図りながら、岩城製薬で精製するなど競争力向上を図る。ダイトは富山市八日町の本社工場第5原薬棟の増設(量産3ライン)を実施し大幅に能力力を増強した。原薬受託も増え、医薬中間体からのサプライチェーン全体を見据えた展開が加速しそうだ。
(渡邊靖正)
【写真説明】三谷産業は日医工との合弁アクティブファーマで製造機能も持つ(相模化成工業・町田事業所)