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米価格に影を落とす政治と既得権益
新米が美味しい季節だ。炊き立てはもちろんだが、おにぎりにしても新米は味が引き立つようだ。ゆめぴりか(北海道)、つや姫(山形)、夢しずく(佐賀)など、産地はブランド展開に懸命だ▼農林水産省によると、今年の作況指数は「やや良」で4年ぶりの豊作、収穫量は820万トンと需要を20万トン以上、上回る見通しだ。しかし、店頭価格は上昇している。何故だろう▼関係者が一様に指摘するのは、JA全農による農家への前渡し金の引き上げである。昨年の米流通の流れをみると、813万トンの生産量のうち農協が356万トン、農協による直売もあり全農が扱うのは267万トン。集荷業者の扱いや農家による直販・通販の存在感がじわりと強まるなかで、全農の危機感がうかがえる▼米を巡る話題は多い。例えば、加工用米と飼料用米の"異変"。米菓やみそなどの原料となる加工用は生産が増えず価格が高騰、政府は備蓄米から古米を放出した。生産が伸びている飼料用は、「食料自給率アップ」というお墨付きで加工用より補助金が多い。家畜のエサに"新米"が充てられるという構図だ▼生産者と消費者を結ぶ道が、政治と既得権益によって複雑怪奇でゴールの見えない暗路になっている。これは、どうみても国益にかなうものではない。"農業の今"を見つめたい。