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ダウ・衣浦工場の閉鎖が示す日本の高コスト構造
ダウ・ケミカルが新たなコスト削減策として、世界で約20の工場を閉鎖する。世界経済の減速が化学業界を直撃していることが一段と鮮明になった▼閉鎖する工場に愛知県の衣浦工場が含まれる。成長する日本市場を開拓するとともにアジアへの橋頭保として衣浦に進出した。ダウ・ケミカルはダウ化工や買収したローム・アンド・ハースの工場など複数の生産拠点を日本に持っているが、衣浦はダウ・ケミカル日本にとっての象徴的拠点だ。閉鎖の決定は従業員だけではなく、地域社会も驚かせただろう▼縮小する日本の市場は、欧米企業から見ると魅力を失っている。工場閉鎖ではないが、BASFもPP用プラスチック添加剤の生産をシンガポールに移すことを決めている。六重苦とも七重苦とも言われるなかで、日本の化学企業のみならず、日本で生産活動を行う外資系企業にも同様の厳しさをつきつける▼ダウ・ケミカルのエポキシ樹脂事業は絶好調。だが、コスト競争力の弱い日本の工場を維持することは事業全体の足を引っ張るとの判断が背景にある。衣浦工場は化学工場として決して大きな規模ではない。だが日本のエポキシ産業にとっては重要な生産拠点だ。こうしたコスト面からの構造改革があちこちで進むことで、日本の国力は確実に落ちてゆく。総合的な経済対策は待ったなしだ。