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2012年10月25日 前へ 前へ次へ 次へ

日本経済を反映するBOOK・OFFの売り場

 中古本チェーンを全国展開してきた「BOOK・OFF」。"本お売りください"というキャッチコピー効果もあって、読み終わって邪魔になった書籍を抵抗なく持ち込めるようになった▼最近では、大型複合施設で書籍やCDに加えて、カジュアル衣料、貴金属、高級腕時計やバッグ、ベビー用品なども買い取り、販売している。近所にオープンした店を覗くと、買い取りコーナーに長い列ができ、購買層は若者だけでなく団塊世代にも広げて日常生活に浸透している▼BOOK・OFFのビジネスモデルは、古本屋や質屋として長い歴史がある。不用となった商品を持ち寄って公園などで販売するフリーマーケットが脚光を浴びた時期もあった。ただ、個人商店の古本屋を廃業に追い込んで地域の商店街を衰退させた企業として名指しされ、漫画家からは"文化破壊"との批判も浴びた▼一方で、循環型社会の構築に貢献したことは評価されてよい。再読しようと思って本棚や押し入れに詰め込んだ書籍を、結局処分した経験はあるだろう。その処分の決断を後押しした▼少子化によってベビーカーなどは、新品同様で役目を終わることもある。収入以上に背伸びして購入した高級品の処分の場所でもある。そしてデフレ。BOOK・OFFは日本経済や社会を実感できる場所でもある。


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