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中国のシェールガス生産と水問題
米国でのシェールガスの出現が、革命的なインパクトをもたらしていることは疑いようがない。発電などエネルギー関連は言うまでもなく、石油化学分野でも"米国再生"を際立たせる▼一方、米国の1・5倍のシェール層があるとみられている中国でも、今夏から中国石化(SINOPEC)が重慶市で水圧破砕法(フラッキング)による採掘を開始した。年末までに、3-5億立方メートル、13年には10億立方メートルの生産を目指すという▼中国政府は今後、ガス層の探索とともに生産技術の革新を進め、15年には65億立方メートル、20年には600-1000億立方メートルの生産を予定している。石炭火力発電への依存度が80%を占める中国だけに、シェールガスへの原料転換は温室効果ガス削減への貢献は大きい▼長江を臨む重慶は天然ガスのパイプラインがすでに敷設されており、シェールガスの中核的な開発拠点となる▼しかし、今後のガス開発に思わぬ伏兵がひそむと指摘する見方がある。フラッキングの主役ともいえる水である。重慶が位置する四川盆地は、コメを中心とした中国の代表的な穀物の産地になっている。長江はその豊富な水量を「南水北調」政策を通じて華北地方に供給されてきたが、ここにきて深刻な干ばつに悩む。農業かガスか、長江の水がシェール開発のカギを握ることになる。