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【連載】巨大市場インド、メガトレンドに挑む化学メーカー(下)
◇包装材
今年9月、外資による総合小売業進出に対する規制緩和が発表された。この市場開放政策はインド市場に対する欧米や日系大手小売りの進出を加速させ、食品やコンシューマー製品の流通構造を大きく変える要因となる。そこで注目されるのが包装材関連の素材だ。
三井化学はフィルム、接着剤、改質剤などの包装材料をバスケット方式で販売しているほか、将来的に関連するコーティング・機能材の現地OEM(相手先ブランドによる生産)を視野に入れていく。クラレは買収したポリビニルアルコール(PVA、ポバール)フィルムメーカーの米モノソルをテコにインドで市場開拓に弾みをつける。モノソルは洗濯洗剤や食洗機用洗剤の個包装などに使用される水溶性ポバールフィルムで世界トップシェアを握っている。
三菱化学と王子製紙の合弁企業であるユポ・コーポレーションはポリプロピレン(PP)を主原料とする合成紙の展開を加速。シャンプーボトルや食品容器などでインモールドラベリンググレードの採用が期待されている。
2ケタ成長が続くパッケージ用グラビアインキでは東洋インキがインドで新工場を立ち上げる。輸入販売から現地生産に切り替えることで供給基盤を固めて市場での存在感を高めていく。
◇コンシューマー
中間層の拡大にともないコンシューマー分野も事業機会が見込まれる。三菱化学が提案するヘアセット用ポリマー「ユカフォーマー」「ダイヤフォーマー」およびシャンプー用ポリマー「ダイヤスリーク」は、中国やインドネシアなどの新興市場に続きインドでも採用が進んでいる。気候や人種によって異なるニーズに対応するため、三菱化学は処方をパッケージ提案し、さらにその後の顧客の細かな要望に応じてチューニングを行うソリューション型の営業を展開している。JNCは2013年にタイにおけるスルーエア不織布の生産開始を皮切りに、インドでもおむつやナプキンなど衛生材料向け拡販を目指している。
◇農業
インドは中国を上回る農耕地面積を持つにもかかわらず、穀物収穫量は中国の数分の1にとどまっている。収穫効率向上に対するニーズの高まりを受け、農薬や関連ソリューションのビジネスチャンスが拡大している。三井化学は主力の殺虫剤「ジノテフラン」をインドで登録、上市しており、ディストリビューターを通じて供給を開始。欧米勢や日系の競合がひしめくなか、ブランドの浸透を図り市場シェアの拡大を狙う。
農業分野では昭和電工が新たな取り組みを開始した。インドでは今年、同社の生分解性樹脂が衣類包装袋用途で米大手アパレルメーカーに採用されるなど同国で新たな事業展開を見せている。さらにポリ乳酸やでん粉などとのコンパウンド「ビオノーレ スタークラ」をベースとした農業用マルチフィルム用途でニーズが確認できたとしており、拡販活動を積極化する。(写真はインディアケム会場)
(了)