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大河ドラマ「平清盛」の低視聴率と政治の混迷
NHKの大河ドラマ「平清盛」が低視聴率で苦戦している。いろいろ理由はあろうが、登場人物の分かりにく関係が視聴者に戸惑いを与えているらしい▼平氏と源氏の対立構図だけでなく、皇位継承を巡る天皇家の権力争い、藤原摂関家の内部対立、権力の頂点に立った平氏の複雑な家系や女性関係など、日本史に詳しくてもすんなり理解できない。前半のクライマックスだった保元・平治の乱では、歴史書と首ったけになりテレビに向かいあうほどだ▼大河ドラマでは、1994年に放映された室町8代将軍足利義政の妻である日野富子を主人公にした「花の乱」と視聴率ワーストを争っている。このドラマの時代は15世紀後半の応仁の乱。政治の実権を握ろうと大義なき戦いが続き、主戦場となった京都は戦火に焼かれて荒廃した▼「平清盛」は、鹿ケ谷の陰謀、後白河法皇幽閉を経て平氏没落に移る。清盛は64歳で死去、約10年後に鎌倉幕府が成立する。応仁の乱から室町幕府の滅亡までは約100年を要し信長、秀吉時代を迎える▼その後の歴史でも、政治の混乱は枚挙に暇がない。近年では、世界恐慌や軍部の台頭が契機になった昭和前半、バブル崩壊後の20年余は今も続く。ドラマの主人公が生まれにくい混迷の時代だ。後世の批判に耐えうる政治家はこれから誕生するのだろうか。