精留塔執筆15年と新たな決意
この欄を担当するようになり15年が過ぎた。週1回の苦悶を続けているうちに、当欄の現役最多執筆者になっていた。化学工業日報の一般記事とは縁のない小文をかくも長きにわたってお読みいただき感謝の念に堪えない▼このコラムの締め切り日は満60歳の誕生日。定年の日だ。学校を出て、弊社に入り年余、編集畑一筋に歩いてきた。この間、欧米の化学産業がダイナミックに変わる姿も目の当たりにできた。初の海外支局となったシンガポール支局の立ち上げにも携わった。ダウ・ケミカルの4代にわたるCEOへの単独インタビューなど、国際報道を中心に記者冥利に尽きる仕事をさせてもらった▼きょうのコラム掲載以降は、改正高年齢雇用安定法に基づく新たな雇用形態で執筆を続ける。これまで「ラジオ体操」「武蔵野の春」「シンガポールの麺料理」「アジア版トリビアの泉」などなど、経済紙にはそぐわないかもと思いつつ、好きなサブジェクトを文章にしてきた。今後もそれは貫きたい。何事も底流に流れるものには共通点があり、何かを示唆するものがあると信じているからだ▼ただ、これまでのようにエネルギーにまかせた文だけではなく、還暦を過ぎた渋さも追求したい。コラム筆者としてまだまだ成長の途上、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りたい。