熾烈化する世界の航空業界の競争
航空業界は今、戦国期。格安航空会社の台頭など、世界的に競争は熾烈さを増すばかりだ。世界的メジャーキャリアの一つで、安定した収益体質を有するシンガポール航空が、新しいフライトスケジュール計画を発表した▼それによると、現在週3便のアテネ便は10月で運休、シンガポールからの直行便がなくなる。フランクフルト行きは450人乗りのA380から、247人乗りのB777‐300ERに機材変更。ミラノ・バルセロナ便、イスタンブール便もそれぞれ減便する▼欧州金融危機、それにともなう世界的な景気低迷の影響をミニマイズしようとする方針が見て取れる。一方で、シェールガスに沸く米国行きは強化する。同社として初めてサンフランシスコ便にA380を導入するほか、シンガポール‐成田‐ロサンゼルス便が1日2便ともA380で運航する。ムンバイ路線を2便増やすなどBRICs向けフライトを拡充、週21便となる▼この変更は、現在の世界の経済情勢を映している。というより、経済情勢に沿った路線戦略といえる。いかに現実に即応した業務体制を敷けるか、スピード感を重視する▼V字回復成しえて再上場を決めた日本航空、収益回復の道を歩む全日空も参戦する。飛行機をどう満杯にして飛ばすかという、苛烈な競争は猛暑以上に熱い。