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2012年06月26日 前へ 前へ次へ 次へ

携帯・スマホの栄枯盛衰

 全世界で1万人を削減-携帯電話の王者、ノキアの凋落が止まらない。新興国市場での価格競争の激化、スマートフォン対応の遅れなどが指摘されるが、ここにきて業績の悪化が目立つ▼携帯・スマホ市場の利益がプレーヤーにどう配分されているかを分析した「プロフィットプール」でみると、2007年(携帯のみ)にはノキアがほぼ6割を押さえている。それが、年第4四半期にはアップルが73%、サムスン26%、台湾HTC1%と、地図が大きく塗り替わった▼ノキアは通話とメール機能の使いやすさで世界市場を制覇したが、ここにきて携帯市場の競合激化とアンドロイドを中心にしたスマホ攻勢に挟撃された形だ。もちろん、ノキアもマイクロソフトと組んでスマホのOS開発に取り組むなど戦略的な手を打ってきた。ただ、アップルやその後のアンドロイド陣営のスマホ展開が急加速、携帯での強みを十分に生かせていないという見方がある▼注目されるのは、アップルとアンドロイドの闘いである。アンドロイド陣営は確実にシェアを高めているが、利益ではサムスンを除くと存在感を示せていない▼「何を行うか決めるのと同様、何をやらないか決めるのが戦略」(マイケル・ポーター)。"イノベーションのジレンマ"を抱えながら、持続的成長への問いは続く。


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