中国 アクリル酸・同エステルの輸出国に
【上海=白石孝祐】中国がアクリル酸および同エステルの新増設ラッシュを迎えている。江蘇裕廊のアクリル酸1期計画・年産16万トンプラントが今春稼働を開始したほか、同規模の2期が9月にも稼働開始する。さらに江蘇三木集団、中国海洋石油・恵州の同16万トン、揚子BASFなど合計年120万トンを大きく上回る供給能力が今年から向こう3―4年で加わることになる。中国のアクリル酸需要は今年130万トンまで拡大する見通しだが、新増設ラッシュによって、供給が需要を上回ることは必至。これにより中国はアクリル酸およびエステルの純輸入国から純輸出国に転じ、アジア市場への影響は避けられない見通し。輸出はアジアのみならず、北南米や欧州まで及ぶ見通しで、中国発アクリル酸および誘導品の輸出は世界市場を揺るがしそうだ。