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2012年06月01日 前へ 前へ次へ 次へ

動き出すマレーシアの石化拡張計画

 先週、マレーシア・クアラルンプールで行われたアジア石油化学工業会議(APIC)は活況を呈した。いくつかの話題のうち、ハイライトはマレー半島南部で進められているRAPIDプロジェクトだ▼半島東部のケルテやクアンタンでC2、C3ベースの石化プロジェクトが稼働して10年以上の歳月が流れる。この間、シンガポールやタイではナフサクラッカーの増強が進み、誘導品も多様化した▼資源の豊富なマレーシアが沈黙を破って石化事業拡大レースに参加してきたことは、アジア市場に少なからぬ影響を与えることは必至だ。RAPIDにはBASFなど欧米系企業も参画する計画を打ち出しているが、アジア勢で積極的に関わろうとしているのが台湾勢▼環境問題の影響で、国内で基礎原料から誘導品までを展開しずらい、大市場の中国でのコンビナート建設は内外の壁があって、一筋縄では進まないとあって、ナフサベースで多様な留分が確保できる同計画への参画に意欲を示している▼韓国勢もインドネシアなどでの大型投資に意欲を示す。ASEAN各国も石油化学は拡大指向。一方、日本は中東など一部の投資を除いて、大型計画はない。国内は縮小傾向が明確なだけに、日本のプレゼンスをどう示し続けるか、イノベーションだけで実現できるのだろうか。


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