定着したクールビズ
政府は20日の閣僚懇談会で、5月1日から10月末までクールビズを実施することを確認した。室温度でも快適に過ごせる服装を推奨する。例年は6月から4カ月間だが、節電実施とその啓蒙のため、昨年に続いて前後を1カ月ずつ広げた▼クールビズの認知度は9割超。中央・地方を問わず役所はすべて、企業も大方が導入している。ネクタイ業界やクリーニング業界は打撃を受けたが、アパレル業界には新たな商機をもたらした。いずれにせよ夏場のビジネスシーンは一新された▼スタートしたのは2005年。当時の小池百合子環境相が主導した。役所が最初に作った案を「発想がダサイ」と退け、新しいライフスタイルの提案であることを前面に打ち出した。メディア活用術や情報発信力という強みを存分に発揮してみせた▼大臣室ではすべての訪問者に上着を脱ぎネクタイを外すよう求めた。小泉首相以下の閣僚はもとより、交流のある財界人らにも自ら働きかけて定着させた。このポストが向いていたから結果を残した▼先週末、参院が2閣僚の問責決議を可決した。野党の問責戦術の是非も問われるが、国会決議がどうあれ国民はとうに呆れている。適材適所は難しい。それでも不向きな人は、そうと分かった時点で交代させるのが人事の要諦であり、任命権者の責任だ。