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2012年04月16日 前へ 前へ次へ 次へ

問われる担い手の資質

 中国の太陽電池大手のサンテックパワーが、米カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に太陽電池システムを納入した。発電能力は3・4メガワットである。空軍基地にメガソーラー。軍用施設もエコを考えるのかと驚いたが、導入理由はコストダウンと聞いて納得した▼米商務省は3月に、割安な中国製の太陽電池に相殺関税を課す仮決定を下している。しかし、納入された1万2000枚のパネルはサンテックのアリゾナ工場で生産されたもの。輸入品ではないから対象外だが、コスト重視とはいえ大胆な割り切り方にも思える▼軍隊を維持するには金がかかる。仮に戦争が起これば負けるわけにはいかない。仮想敵国より常に優位な軍事力を保ち続けるため、最新兵器を備えることが求められる。他方でそれは、国の財政を圧迫する。可能な部分でのコストカットは欠かせない▼北朝鮮は13日、人工衛星と称する長距離弾道ミサイルを発射し、失敗した。世界の反対を無視して国威をかけて強行したが、技術が未熟だった。打ち上げ関連費用は推計650億円とか▼未熟さを露呈した国がもう一つ。わが政府は、米、韓両国政府が発射情報を流した後も「確認していない」と発表する混乱ぶり。こちらは技術的な問題でも経済的な問題でもない。担い手としての資質が問われる。


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