中国 フェノール新増設相次ぐ
【シンガポール=渡邉康広】中国でフェノールの新増設が相次ぐ。中国石化(SINOPEC)グループでは来年、三井化学との合弁で年25万トン設備を立ち上げるほか、14年には世界1位のイネオスグループとの合弁により40万トン設備を立ち上げる計画。SINOPEC以外でもスペインのセプサが14年に25万トン、40万トンと相次ぎ増設を計画するほか、台湾化学繊維も30万トン増設を計画中など、これら外資の新増設を合わせ14年までに240万トンの生産能力が追加される見通しだ。フェノールはカプロラクタム向けなど新規需要も拡大する見通しにあり、既存のビスフェノールA(BPA)向けやフェノール樹脂向けなどを含め引き続きアジア域内では伸びが見込まれる。ただ急激な中国での内製化は域内の需給軟化を引き起こすのは必至で、核計画の進捗状況に注目が集まっている。